自分が繊細で疲れている人へ。
職場で機嫌の悪い人がいると相手の機嫌をうかがいすぎて疲れたり、
機械音や近くにいる人が出す音に敏感になりストレスが溜まったり、
何事も思いつめて生きづらくなってしまったり。
周囲の人から
「そんなこと気にしなきゃいいじゃん」
「神経質だなあ」
と言われ、なんだか自分自身が否定された気分になったりしますか?
それは、生まれ持った気質(HSP)である可能性もあります。
HSPとは、
心理学者「エイレン・アーロン」氏が提唱した「HSP(Highly Sensitive Person)」という、
高度な敏感の気質を持った人のことです。
五感が人一番反応しやすい状況にあります。
映画や本、ドラマなどでも感情が人一倍影響を受けやすいといわれています。
アーロン氏によれば、それは生まれ持った気質であり、生涯変わることはないとのこと。
つまり、自分で繊細で敏感な自分を変えることはほぼ不可能です。
では、どうすれば良いのか?
今から紹介する本は、「繊細な自分のままで生きること」と、「その方法」を教えてくれました。
かくいう当ブログ主本人もHSP気質を持っています。
病気ではない為、周囲に理解されることがほぼありません。
私自身は特に
「相手の機嫌が悪い」(感情)
「音」(マンションやアパートの近隣の人が出す音や機械音など)
に反応しやすいです。
かなり気になって仕事も手につかないことがあります。
周囲からしたらそれは、「気にしすぎ」や「神経質」だったり「甘え」だったりするわけですが、HSPの自分にとっては非常に辛いことでした。
もし同じ状況の人がいたら、ぜひ読んでほしい本です。
この本を読んで生き方を変ええてみた私は、敏感で繊細な自分自身を変えることなく生きていく勇気が持てました。

この本は、「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法」を書いた本です。
武田有紀 著 「繊細さんの本」/冒頭
この本を読んだきっかけ
元々子供の頃から感情が動かされやすいと感じてはいました。音や匂いにも敏感でした。
中学生の時に周囲の感情に影響されて疲れてしまっている自分と、早くお別れしたかった時期がありました。
いわゆるいじめだったのですが、それがHSP気質を助長させるきっかけになってしまったのではないか、と思います。
それからは自分に対して怒っていなくても、周囲の人が怒っていると非常に気になって疲れたり、相手の機嫌をとるような行動に出たりなど、ストレスという負荷を自分で自分にかけていました。
私は27歳の時結婚して、この感情を分かってもらいたくて旦那に言っておきたかったのですが、
でも病気ではないし、、と思いつつどう説明すれば良いか考えたり調べていたりしていた頃に「HSP」という言葉に出会いました。
調べる程自分に当てはまり、ああ、私の「敏感」は生まれつきだったのか、と分かりました。
分かった時は心が少し楽になりました。
そんな時に出会ったのがこの「繊細さんの本」です。
この本でも、自分がHSP気質かどうか確認することができます。
繊細さんの「自分らしく生きる方法」とは
本書には「繊細さんが繊細さんだと受け入れて生きていく方法」が書かれています。
少し例を挙げると、
心ゆくまでひとりの時間を作り、感じ過ぎた刺激を流すことで、自分らしい穏やかさや明るさを取り戻せる。
・「考えすぎて動けない」→「とりあえず」という魔法の言葉を取り入れる
仕事が止まっているなら「とりあえず」やってみる。
ベストじゃなくても、物事が進むことを実感できる。
・相手の感情が気になる→「こんなにわがままでいいのかな」と思うぐらい積極的に自分を優先していく
引用 「繊細さんの本」 武田友紀著 /内容を一部まとめてあります
などですね。
繊細さんだと、
相手に気を使いすぎたり
職場だと仕事を始める時にベストを求めるために立ち止まってしまいがちですが、
魔法の言葉「とりあえず」でやってみましょう。
そして、1人でゆっくり休む。家族がいても、きちんと理由を述べて1人になる時間をもらう。
これらのことは、精神的に疲れない為の、とても大切なことだと思います。
他にも繊細な気質を受け入れた上で、うまく付き合っていくことができる方法が書かれています。
・人に頼れるようになる練習
・マルチタスクを乗り切るシンプル習慣
・「幸せに活躍できる仕事(適職)」の選び方
・自分の本音を知る3つの方法
自分が知りたいと思っていることだけでも読んでみると、少しずつ見える世界が変わっていくと思います。
繊細な私が心を動かされた2つの言葉
この本に心を動かされた場面としては、2つあります。
「自分の意見がない」「軸がない」は勘違い。
武田有紀 著 「繊細さんの本」
~中略~
「意見はあるけれど、相手のニーズに応えなければと思うあまり言えなくなっている」だけなのです。
例えば職場の上司に意見を求められた時、とっさに言葉が出てこないことがあります。
そういう場面に直面した時、「自分には意見がない」と思ってしまいます。
上司の口ぶり強弱から、相手の中に正解があるのかも、つまり同意を求めている?
という風に感じ取ってしまいます。
そうして自分に意見があっても、相手の「正解」を出す為に考え込んでしまい、
言葉が詰まってしまうのです。失敗もしたくないから。
この言葉はかなり同意しましたね。つい、「自分には意見がない」と思い込んでしまっていたのですが、「相手のニーズを探していた」だけなのですね。
実は「キライ」は生きていく上で大切なセンサー。
武田有紀 著 「繊細さんの本」
~中略~
「キライ」を封じていると、依存されたり相手から過度に干渉、要求されたりと、かえって人間関係がこじれてしまうのです。
つい、気を使って相手に振り回されたりして疲れていませんか?
私は友人の中には今思えばあの時振り回されていたな、と感じることがあります。
「キライになってはいけない」「みんなで仲良くしないと」
という理由から、相性の良くない相手との距離が近くなってしまっています。
そうして結局関わることで疲れてしまう。
これはとても共感しました。苦手な相手との距離は、自分が縮めてしまっていたのだと。
この本では、その「キライ」を禁じる方法も書かれています。
おわりに
繊細さんにとって、この世の中を「普通に」いきることは難しいですよね。
周囲の「当たり前」が自分にとっては「当たり前ではない」ということを、世の中の人々には中々分かってもらえません。
この本を読んで、少しでもその「生きづらさ」から解放されるためにも行動してみてはいかがでしょうか。
HSP関連本
漫画で分かりやすく自分を見つめることができる、読みやすさに長けた本。
この本でも、自分の生き方のヒントになることが多く書かれています。